Gerhard Richter: 14 Panes of Glass for Toyoshima, dedicated to futility

瀬戸内海の中央に浮かぶ無人島、豊島(とよしま)に、世界最高峰の画家のひとりとされるゲルハルト・リヒターによるガラスの作品《14枚のガラス》が恒久設置されています。

特定非営利活動法人 ピースウィンズ・ジャパンが運営するこの小さな島には、2016年の公開以来、世界中からリヒター芸術を愛する人がやってきています。

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この《14枚のガラス》は、豊島を訪れ、その静けさと自然そのままの有り様に心を打たれたリヒター自身が、この場所にもっともふさわしいものとして提案し、実現した作品です。1967年からリヒターが手がけ続けてきたガラス作品のシリーズの最後を飾る一点でもあります。

時間や天気によって移り変わる光の具合で、さまざまなものを映し出すガラスの表面。周囲の竹林や凪いだ瀬戸内の海はもちろん、そこにいるわたしたちの姿までもが、幻影となって立ち現れてきます。そして一枚のガラスの上の反映は、また別のガラスに反映し、それが無限に繰り返されることで、まるで万華鏡のように複雑なイメージを創出していくのです。

四季折々で多彩に変化する周囲の景色、また一日のうちに移り変わる光によっても、ガラスの上の反映は異なっていきます。つまり、わたしたちが目にするものは一度として同じものにはならないのです。

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作品の終の棲家となっている建物も、リヒター自身がデザインを手がけました。彼が設計した空間は、他にはドイツ、ケルン郊外にある自宅とアトリエのみ。

リヒター空間でリヒター作品を思う存分楽しめる、世界にひとつだけの特別な場所です。

 

 

Gerhard Richter: 14 Panes of Glass for Toyoshima, dedicated to futility
〒794-2530 愛媛県越智郡上島町弓削豊島
公開日:9月、10月の土・日・祝日 08:45-18:00【2018年】