Robert Frank: Books and Films, 1947-2017 in Kobe

革新的な撮影術と独自の視点でストリート・フォトグラフィーを創始し、現代写真に最も大きな影響を与えたスイス出身の写真家ロバート・フランク。そして世界の著名アーティストが「世界一美しい本を作る男」と絶大なる信頼を置くドイツの出版人ゲルハルト・シュタイデル。このふたりが考案した展覧会が「Robert Frank: Books and Films, 1947-2017」です。

2014年、カナダのハリファックスを皮切りに、ミュンヘン、エッセン、イスタンブール、ニューヨーク、ライプチヒ、ロサンゼルス、東京など、世界50ヶ所を巡回するなか、神戸でも開催されました。 

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ロバート・フランクのオリジナルプリントは、近年、美術市場で高騰の一途をたどり、それらを借りて展覧会を開催するには莫大な保険料が必要となっています。さらには写真というメディアの脆弱性により、作品の劣化を恐れる所蔵者は貸出はおろか、展示をすることさえためらうことも少なくありません。こうした状況を憂えたフランクは、自作をとりわけ若い世代の人々に見てもらいたいと訴え、既知の写真展とは一線を画す展覧会をシュタイデルと共同で企画したのです。それは、ロールのままの新聞用紙にフランクの写真を高画質で刷り出し、額装などはいっさいせずにそのまま展示するというものでした。

展覧会場では、1947年にフランクが故国スイスを離れてニューヨークにやってきた時に携えていたポートフォリオの写真から、1955年から2年越しでアメリカ全土を旅しながらその土地の風景や人々をとらえ、写真史を大きく塗りかえた代表作『The Americans』、その出版以降、取り組むようになった《Pull My Daisy》をはじめとする映画作品、そして最新作となる〈ヴィジュアル・ダイアリー(目で見る日記)〉シリーズの『Leon of Juda』まで、フランクの創作活動の全てが紹介されました。さらに、最終日にそれらは全て来場者の手によって破り捨てられることで、市場操作にはいっさい関与しないまま、この世から消滅しました。

 

 

Robert Frank: Books and Films, 1947-2017 in Kobe
2017年9月2日ー23日
デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)

主催:公益財団法人 神戸市民文化振興財団/Steidl社/「Robert Frank: Books and Films, 1947–2017 in Kobe」展実行委員会

後援:神戸市/兵庫県/神戸開港150年記念事業実行委員会/スイス大使館/ドイツ連邦共和国総領事館

協賛:神戸学院大学/公益財団法人 神戸文化支援基金/公益財団法人 中内力コンベンション振興財団/Pro Helvetia/一般財団法人 山岡記念財団/UCCホールディングス株式会社/株式会社ロック・フィールド

協力:大阪ドイツ文化センター/ギャラリー島田/神戸新聞社/神戸芸術工科大学/神戸大学大学院国際文化学研究科/デザイン・クリエイティブセンター神戸/ビジュアルアーツ専門学校/POST/ミント神戸/U.S. & Associates